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独り暮らし女性連続失踪事件
第3章 捜索
「あの、今日はこれで帰れないのでしょうか?」と恐々と聞いたが、「何を言ってるんだよ」と哲也に平手で頬を軽く叩かれてしまった。
「お前の大事なお務めだろうが。いやなら、吉野さんに相談するだけだが、どうする?」
「いえ、は、はい。分りました」
そこへ白いブラウスに黒いスカートの聡子が近づいてきた。
「哲ちゃん、お待たせ」
「いえ、今、来たばかりですから」
「じゃあ、誠、行こうか」
聡子は誠の腕を取り、行こうとしたが、「あの、聡子さん、聞いていいかな?」と哲也がニヤニヤしながら頭を掻いていた。
「なによ、にやけた顔をして?」
「へへへ、ちょっと聞きたくて」
「はっきり言いなさいよ」
「あの、怒らないで下さいよ、聡子さん。こいつのどこがいいの?」
「何だそんなこと」
聡子はニヤッと笑った。そして、ちょっと顔を赤らめ、「エッチね、哲ちゃんも。ふふふ、いいわよ、教えてあげる。この子のオチンチンは新品でしょう。きれいなのよ。哲ちゃんのは使い込んでるから凄味があるけど、私は嫌い。分った?」と哲也の脛を蹴飛ばした。
「あ、痛っ…そうか、俺のは嫌いか、クソッ!大沢、お前はよかったな、こんなに好かれて」
今度は哲也がお返しとばかりに、誠の背中をバーンと叩いた。
「哲ちゃん、いじめちゃダメよ。私の可愛いバンビちゃんを」
「へへへ、すみませんね」
俯いて顔を上げられない誠を哲也も聡子も嘲り笑った。
「大沢、じゃあな。迎えに来るから、聡子さんと楽しんで来いよ」