この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
独り暮らし女性連続失踪事件
第3章 捜索

「横ちゃん、今はここで編集長なんて呼ばれているよ」
「そうか、村ちゃんが週刊誌の編集長か、現場好きの村ちゃんが編集長ね」
「まあ、横ちゃんだから言うけれど、俺も似合わないと思っているよ」

二人はプライベートで互いに名字から〝田〟を抜いて、「村ちゃん」、「横ちゃん」と呼び合っている。
そして、この呼び方をした時、それは〝取材は終わり〟を意味し、それ以降はオフレコで、互いの手の内を明かしたりすることになっていた。

「で、村ちゃん、今度はどんな匂いを嗅ぎあてて来たの?」
「いえねえ、山川高校の先生が行方不明だって聞いたから、何か事件かな?って、そんなとこですよ」
「それだけで編集長がお出まし?村ちゃん、隠し事はダメだよ」
「かなわないな、横ちゃんには。まあ、いいか。あのさ、隣の中池市でも一人暮らしの女性が失踪だって聞いてるし、おかしなことが起きているのに、あっちも、ここも捜索願が無いって、本当かな?それに、誰も捜査していないって、おかしくないか?」
「失踪って言ったって、『海外旅行に行ってきました』なんて、ひょっこり現れることがあるんだよ。だから、捜索願が無いと捜査しても無意味なことがあってね」
どこでもそうだろうが、ベテラン警察官とベテラン記者とは狸と狐の化かしあいだ。田村は攻め手を変えた。
「いや、一人暮らしの女性を狙うストーカーとか、変な奴が多いから心配でね。うちの娘はようやく嫁に行ったから少しは心配が減ったけど、親御さんは大変だろうね」

当然、横田副署長はかわしにくる。
/104ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ