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第4章 救出への動き

聡子は「サリー、上手くなったね気持ちよさそうね」と嘲ると、「誠も本当にセックスが上手になったよ」と挑発してきた。
自分のことは感情を消し去ることで耐えられるが、誠のことは別である。
「あの子は巻き込まないでって、あれほどお願いしたのに…」と絵美は泣き出すが、聡子の苛めは終わらない。

「人聞きの悪いことを言わないでよ。巻き込んでなんかいない。誠がどうしても私を抱きたいって言うから、セックスしてあげてるのよ」
「うそ、うそよ。私は信じない」
「お前はここのことしか分からないから、そう言うのよ。外はどんどん変わっていくの。誠の気持ちも前とは違うのよ。まあ、お前はここで好きな犬とやってな。じゃあね」

「好きな犬とやってな」、酷い言葉だ。死にたいくらいだ。だけど、何とか生き抜いて、こいつらを訴えてやらないと…絵美はギュッと唇を噛みしめていた。