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独り暮らし女性連続失踪事件
第4章 救出への動き
≪異常なおびえ≫
誠は「晩飯でも食いに来い」と根本先生に呼び出されていた。
「佐藤、君には関係ないことだから、僕に構わないでよ」
「大沢、そうはいかないよ。元気が無いし、何も話してくれないから、心配で心配で仕方がないから根本先生に相談したんだ。お前も知っているように、先生はうそはつかない。お前を絶対に守るって言ってくれてるんだ」
「いいから構わないでくれよ」
「いや、ダメだよ。俺と一緒に先生のところに行こう。何も喋らなくてもいいから行こう」
そんなことを言っても、行けば何かを喋らなくていけない。そうすれば、あいつらのことを喋ってしまう…哲也がいつも見張っているから、きっとばれる。そうしたら、あの写真をインターネットに流されてしまう。
「うるさいな」
誠は親友の賢一とも目もあわさない。だが、賢一も誠を助けようと必死だ。
「行くだけでいいから。行って、ご飯をご馳走になって、それで帰ってこよう」と粘り、午後六時過ぎ、何とか先生の家まで連れてきた。
「根本さん、私は隠れていましょう。あなたのところに相談に来たら警察がいたでは、あなたも信頼できないとなってしまうでしょう」
「坂田さん、ありがとう。そうしてくれるとありがたい」
「これを部屋の目だたないところに置いて下さい。小さいですが高性能の集音マイクです。私はこれで聞いてますから、生徒の気持ちをほぐしてあげて下さい」
「分りました。それでは坂田さんに出て来て欲しいところで声を掛けますから、よろしくお願いします」
根本先生と坂田課長がマイクをセットしていると玄関から声が聞こえた。
誠は「晩飯でも食いに来い」と根本先生に呼び出されていた。
「佐藤、君には関係ないことだから、僕に構わないでよ」
「大沢、そうはいかないよ。元気が無いし、何も話してくれないから、心配で心配で仕方がないから根本先生に相談したんだ。お前も知っているように、先生はうそはつかない。お前を絶対に守るって言ってくれてるんだ」
「いいから構わないでくれよ」
「いや、ダメだよ。俺と一緒に先生のところに行こう。何も喋らなくてもいいから行こう」
そんなことを言っても、行けば何かを喋らなくていけない。そうすれば、あいつらのことを喋ってしまう…哲也がいつも見張っているから、きっとばれる。そうしたら、あの写真をインターネットに流されてしまう。
「うるさいな」
誠は親友の賢一とも目もあわさない。だが、賢一も誠を助けようと必死だ。
「行くだけでいいから。行って、ご飯をご馳走になって、それで帰ってこよう」と粘り、午後六時過ぎ、何とか先生の家まで連れてきた。
「根本さん、私は隠れていましょう。あなたのところに相談に来たら警察がいたでは、あなたも信頼できないとなってしまうでしょう」
「坂田さん、ありがとう。そうしてくれるとありがたい」
「これを部屋の目だたないところに置いて下さい。小さいですが高性能の集音マイクです。私はこれで聞いてますから、生徒の気持ちをほぐしてあげて下さい」
「分りました。それでは坂田さんに出て来て欲しいところで声を掛けますから、よろしくお願いします」
根本先生と坂田課長がマイクをセットしていると玄関から声が聞こえた。