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独り暮らし女性連続失踪事件
第2章 罠
時計を見ると午前8時近くになっていた。
「あ、いけない。もう、こんな時間だ」
「帰る?」
「うん」
「トイレは大丈夫?洗面所の奥だから」
ところが、洗面所に入ってびっくりした。普段は誰も訪ねて来ない気安さから、下着が無造作に干してあった。
先生のだ…いけないことだと思ったが、誠はそれらをスマホで撮ってしまった。
「じゃあ、期末試験、頑張ってね。春休みになったら、また一緒に散歩しましょう。同じ時間に待ち合わせね」
「先生、コーヒーありがとう」
帰る誠の足取りはとても軽かった。