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独り暮らし女性連続失踪事件
第6章 奪還
「待て、待ちやがれ!」と叫ぶ哲也たちをみるみるうちに引き離し、通りの向こうに交番の灯りが見えた。
助かった、大丈夫と思った、その瞬間、誠の体が宙に舞った。赤信号に気がつかず、通り横切ろうとして、軽自動車に撥ね飛ばされてしまった
「おい、大丈夫か!」
交番から警察官が駆けつけ、軽自動車の運転手も降りてきた。
「事故よ」
「血が出ている」
「意識はあるのか?」
通行人も心配して集まってきた。
それを陰で見ていた哲也とドライバーの男は「ヤバイぞ」と闇に消えていった。