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午睡の館 ~禁断の箱庭~
第1章 前編
「いやぁ……お兄様……もっと、もっとほしいのお……!!」
既に自我を手放した櫻子が、さらに快感を追いかけて自分から兄の雄に腰を打ち付ける。
「ああ、いいよ櫻子。その調子だ……」
淫らに腰をくねらせる妹の長い髪を、雅弥は愛おしそうに口付けし、櫻子のやりたいようにさせる。
しかし、不安定な体制で櫻子の動きはままならない。
我慢出来なくなった櫻子は、必死に叫んだ。
「お願い、お兄様!! もっとしてぇ……!」
雅弥はその声に答える様に荒々しく腰を打ち付ける。
「忘れるな、櫻子。お前は私なんだ――」
パンパンという卑猥な音が幾度もしない内、櫻子は意識を飛ばしていってしまった。