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午睡の館 ~禁断の箱庭~
第1章 前編

「お兄様……先生の前であんな事を……」

渡邉が帰った後、雅弥の部屋に呼ばれた櫻子は開口一番、そう言い募る。

「あいつが好きなのか……?」

「そうではありません! でも……」

「でも、なんだ……?」

そう聞き返す雅弥の顔からは、先ほどまでの優しい笑みは消えていた。

「普通の兄妹は……あんな事しません……」

頬を染めて俯いた櫻子の言葉など聞こえないように、雅弥はその意見を無視する。

「もう、こんな時間だ。四十分後には社に戻らないといけない。分かるな……?」

そう言った雅弥に、櫻子は掌を握りしめて黙っていたが、雅弥が意を曲げる気がないと分かると、静かにその足元に跪いた。

かちゃかちゃというベルトを外す音が、広い部屋の中に響き渡る。

か細い指が恐る恐る雅弥のズボンのファスナーを下ろすと、中から半ばまでそそり立ったものが出された。

櫻子がそれを指でたどたどしく辿ると、それはぐんと質量を増す。

妹が息を呑んだのを見た雅弥が、くつりと嗤った声が櫻子の頭上から降ってくる。

櫻子は頬にかかる長い髪を、耳にそっと掛ける。

その姿は花も恥じらう、十六歳の少女そのものであった。

恥辱に耐えながら雅弥の雄にキスを落とし始めた櫻子を、雅弥はデスクに後ろ手を付いて眺めていた。

猛り狂ったそれに徐々に慣れていくように、櫻子はゆっくりと根元から舐め上げる。 

「まだまだだな……」

雅弥は少しも息を乱すことなく、そう冷静に呟くと櫻子の長い髪を愛おしそうに梳く。

「……お兄様ぁ……」

そう小さな声で呼ばれ俯くと、妹が涙目で兄を見上げていた。

「しょうがないな……」

雅弥はそう言うと、櫻子を抱くように立たせ、目の前のデスクに上半身を伏せさせる。

そして紺色のワンピースのスカートをたくし上げると、眩しいほど白いそこは、同色のレースのショーツに包まれていた。

その中心が、黒く大きく染みになっているのを見ると、雅弥は満足そうに微笑んだ。

「凄いな……私のものを舐めただけで、こんなになったのか……」

「……違い……ます……」

雅弥はショーツを指でよけると、しげしげとその秘所を視姦するように見つめる。

中からは止めどなく蜜が零れ落ち、彼女の紺色のワンピースを汚し、その中心はひくひくと何かを待ちわびているように痙攣していた。

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