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月曜日の秘めごと
第4章 カボチャスープと罰ゲーム
間近に迫る顔につい後ろに体を引いていた。後ろはソファーの背もたれがある。追いつめられている気分だった。
心臓の鼓動が聞こえてしまうんじゃないかと思うくらい、彼女は僕のすぐそばにいる。
「ここにいる間、敬語禁止。もちろん名前のさん付けも。呼び捨てにして。もし敬語を使ってしまったら、罰ゲーム」
「……罰ゲーム?」
「よーい、始め」
「罰ゲームってなんですか?」
罰の内容を教えてくれないなんてずるい。すると今度は彼女の唇が覆い被さってきた。
「んん」
キスされていた。
「湊さん……っ」
首を振って逃れようとすると、顎を固定されさらに深く合わさってくる。
強引なキスだった。前のと違う。湊さんからは想像できない荒々しい口付け。
「罰ゲームはキス」
唇を離した彼女が言った。
唾液で濡れた彼女の赤いそれは、艶めかしかった。
「キス……?」
生気を吸いとられたような気分で反芻する。頭がぽーっとした。