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失恋しても好き過ぎる
第9章 9
忘れてないと言ったら嘘になる。…というか、全然忘れてない!高校の時から、ずっと央が好きだったんだ!まだ……めちゃくちゃ好き……。だけど、この手が私の希望で、
「忘れていませんよ……央のことは、簡単には忘れられません……だけど、それ以上に怜さんが好きというか……人間、前を向く生き物ですよね!私、怜さんが好きです!怜さん、ありがとう!」
吹っ切れたというか、何だろう、この気持ち。怜さんといると穏やかな気持ちでいれる。この一ヵ月、怜さんと過ごして感じた。
「…こっちこそ、ありがとう」
怜さんからお礼を言われると、
「怜さん、ずっと一緒にいましょうね!」
私は手を握り返して、笑顔になった。