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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
「お兄ちゃん、行くよ!」
急いで海に入って行こうとするももちゃんを、僕は呼び止めた。
「ちょっと待って!その前に日焼け止め塗らないと」
「え?そんなの、いいよ」
「だめだよ。紫外線は体に毒だから」
「わかった…」
ももちゃんは、しぶしぶテントに入った。

僕はももちゃんのブラの留め具を外した。彼女は驚いた。
「えっ?取るの?」
「最近の紫外線は強力だからね。念のため水着の下も塗るよ」
「そうなの?」
僕はパンツも脱がせた。
「やだよぉ…恥ずかしい…」
ももちゃんは、真っ赤だ。
「大丈夫だよ。見えないから」
テントの出入口は海の方を向いていて、ここから見える限り、海には誰もいない。

「立って。後ろ向いて」
僕は日焼け止めクリームを手の上に出して、ももちゃんを促した。
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