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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
しばらく遊んだ後、ビーチパラソルの下で、昼食を食べた。
「ももちゃんって、ホント、肌白いよね」
ももちゃんはハンバーガーを頬張っていた。
「そうかな…どうして?」
「いや、子供って、夏になるとみんな日焼けしてるから」
「みんなじゃないよ。わたし、あまり外に出ないし」
「そうなんだ…」
やっぱり、本当は内向的な子なのかな。イマジナリーフレンドと会話してるし。
友達とか、いないのか…

僕はふと海を見た。
沖の方、数百メートル向こうに、防波堤が延びている。それは一部を除いて、海水浴場全体を、ほぼ覆っていた。
高波避けのため仕方ないのだろうが、おかげで水平線がほとんど見えない。

「ねえ、ももちゃん。あの向こうに行ってみようか」
僕は防波堤を指差した。
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