この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
ももちゃんは、戸惑っていた。
「えっ?遠いよ」
「大丈夫、あれくらい泳いでいけるよ」
「でもわたし、泳げないし…」
「僕が連れていってあげる。きっともっと綺麗だよ。それとも、怖い?」
「お兄ちゃんと一緒なら平気だよ!」
「決まりだね」
僕は波打ち際に浮き輪を浮かべた。
ももちゃんを抱きかかえて、小さなお尻を浮き輪にはめた。
「きもちいい!フワフワしてる!」
防波堤に上がる事を想定して、バスタオルを浮き輪のロープに縛り付けた。
「よし、出発だ」
そして沖へと向かった。
海は次第に深くなり、僕はももちゃんの浮き輪を引きながら泳いでいた。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「まだまだ、全然いけるよ」
「離さないでね」
「死んでも離さない」
「やだ…死ぬなんて言わないで…」
なぜか、ももちゃんはその言葉に敏感なようだ。身内に不幸でもあったのかな。
「えっ?遠いよ」
「大丈夫、あれくらい泳いでいけるよ」
「でもわたし、泳げないし…」
「僕が連れていってあげる。きっともっと綺麗だよ。それとも、怖い?」
「お兄ちゃんと一緒なら平気だよ!」
「決まりだね」
僕は波打ち際に浮き輪を浮かべた。
ももちゃんを抱きかかえて、小さなお尻を浮き輪にはめた。
「きもちいい!フワフワしてる!」
防波堤に上がる事を想定して、バスタオルを浮き輪のロープに縛り付けた。
「よし、出発だ」
そして沖へと向かった。
海は次第に深くなり、僕はももちゃんの浮き輪を引きながら泳いでいた。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
「まだまだ、全然いけるよ」
「離さないでね」
「死んでも離さない」
「やだ…死ぬなんて言わないで…」
なぜか、ももちゃんはその言葉に敏感なようだ。身内に不幸でもあったのかな。