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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
ベールを被った清楚な笑顔は、天使そのものだ。色とりどりのブーケが、ももちゃんの可憐さを引き立てていた。
短いスカート丈も、小さいももちゃんには丁度良かった。
やや暗めのラブホの部屋で、ももちゃんの姿は輝いていた。
いや、もう可愛いとか綺麗とか、そんなありきたりの言葉では言い表せない。
僕は自然に彼女の手を取り、レースの手袋越しにキスをした。
ももちゃんは照れくさそうに笑った。
「なんか…恥ずかしいね。やっぱり似合わないよ」
「そんな事ない。世界中に自慢できる花嫁さんだよ」
「お兄ちゃん…」
「結婚式、しようか」
部屋の壁にある大きな姿見に向かって並んだ。
鏡の中に、薄っぺらいナイロンのモーニングを着た冴えない新郎がいた。その横にいる新婦は、あまりにも可憐で小さい。ちょっと緊張してるようだ。
ももちゃんも、あと4年で本当に結婚できる歳になる。その時は、きちんとプロポーズして真の夫婦に…などと勝手な妄想をしていた。
短いスカート丈も、小さいももちゃんには丁度良かった。
やや暗めのラブホの部屋で、ももちゃんの姿は輝いていた。
いや、もう可愛いとか綺麗とか、そんなありきたりの言葉では言い表せない。
僕は自然に彼女の手を取り、レースの手袋越しにキスをした。
ももちゃんは照れくさそうに笑った。
「なんか…恥ずかしいね。やっぱり似合わないよ」
「そんな事ない。世界中に自慢できる花嫁さんだよ」
「お兄ちゃん…」
「結婚式、しようか」
部屋の壁にある大きな姿見に向かって並んだ。
鏡の中に、薄っぺらいナイロンのモーニングを着た冴えない新郎がいた。その横にいる新婦は、あまりにも可憐で小さい。ちょっと緊張してるようだ。
ももちゃんも、あと4年で本当に結婚できる歳になる。その時は、きちんとプロポーズして真の夫婦に…などと勝手な妄想をしていた。