この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
初めて会った時から、桃香ちゃんは密かに僕に惹かれた。
家族以外の人に会う事はあまりなかったから、余計に強く感じたのだろう。
そういえば和裕君とは、なぜかいつも彼の家で遊んでいた。僕が、たまには外で遊ぼうと言っても和裕君は、新しいゲームがあるからとか言って、家に誘っていた。
おそらく彼は、妹の幼い恋心を察して、僕と桃香ちゃんが会う機会を増やそうとしていたのだろう。
桃香ちゃんの僕への想いは、日を追うごとに強くなっていった。
「耕平お兄ちゃんは、いつもわたしに優しくしてくれた。わたしね、いつも耕平お兄ちゃんの事ばかり考えてたの」
僕自身は、特に彼女を意識してはいなかった。ただの『友達の妹』にすぎず、なぜ一緒に遊ぶのか不思議だった。
「耕平お兄ちゃんと遊んでいる時は、本当に楽しかった。生まれてからずっと楽しい事なんてなかったから。病気の事も忘れられたの」
家族以外の人に会う事はあまりなかったから、余計に強く感じたのだろう。
そういえば和裕君とは、なぜかいつも彼の家で遊んでいた。僕が、たまには外で遊ぼうと言っても和裕君は、新しいゲームがあるからとか言って、家に誘っていた。
おそらく彼は、妹の幼い恋心を察して、僕と桃香ちゃんが会う機会を増やそうとしていたのだろう。
桃香ちゃんの僕への想いは、日を追うごとに強くなっていった。
「耕平お兄ちゃんは、いつもわたしに優しくしてくれた。わたしね、いつも耕平お兄ちゃんの事ばかり考えてたの」
僕自身は、特に彼女を意識してはいなかった。ただの『友達の妹』にすぎず、なぜ一緒に遊ぶのか不思議だった。
「耕平お兄ちゃんと遊んでいる時は、本当に楽しかった。生まれてからずっと楽しい事なんてなかったから。病気の事も忘れられたの」