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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
いつの間にか、黒い女性はいなくなっていた。
代わりにいたのは…
「わたしと同じ子がいたの。すぐわかったよ。この体の中にいた魂だって」
どうすればいいのか分からず、桃香ちゃんが迷っていると、その少女は話しかけてきた。
『あの人の言った通りだね。あたしにそっくり!双子みたい!』
『あの…ごめんなさい…わたし…』
『いいよ。あたしね、自殺したの。もう死んでるから。その体、あなたにあげる』
『自殺…』
『あなたの事は聞いたよ。かわいそう。好きな人がいるんだよね?早く会いに行くといいよ』
『でも…』
『そっか。いきなり会ったら、その人びっくりするよね。どうしようかな…』
ふたりの少女は一緒に作戦を立てた。
僕の親戚に消息不明の従兄弟がいる事は、知っていた。それを利用する事にした。大橋亮からの手紙を偽造した。
そして、アパートに先回りして僕を待った。
これが、僕の知らないももちゃんの過去だった。
代わりにいたのは…
「わたしと同じ子がいたの。すぐわかったよ。この体の中にいた魂だって」
どうすればいいのか分からず、桃香ちゃんが迷っていると、その少女は話しかけてきた。
『あの人の言った通りだね。あたしにそっくり!双子みたい!』
『あの…ごめんなさい…わたし…』
『いいよ。あたしね、自殺したの。もう死んでるから。その体、あなたにあげる』
『自殺…』
『あなたの事は聞いたよ。かわいそう。好きな人がいるんだよね?早く会いに行くといいよ』
『でも…』
『そっか。いきなり会ったら、その人びっくりするよね。どうしようかな…』
ふたりの少女は一緒に作戦を立てた。
僕の親戚に消息不明の従兄弟がいる事は、知っていた。それを利用する事にした。大橋亮からの手紙を偽造した。
そして、アパートに先回りして僕を待った。
これが、僕の知らないももちゃんの過去だった。