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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
ももちゃんは驚いた。
『彩ちゃん?』
彩ちゃんは唇を噛みしめて、黙りこくった。女性はさらに追い討ちをかけた。
『どうして桃香さんに、言わなかったの?もう時間がないのよ』
『いいじゃない!あたしが、ももちゃんにあげたんだから!文句あるの!?』
ももちゃんは、混乱した。
『何の話しなの?』

建物の外に出た三人は、停めてあった僕のクルマに乗り込んだ。あの女性は、どんな鍵でも無効にできるらしい。
『彩さん。桃香さんに、あなたから説明しなさい。それが規則だから』


僕は、すっかり冷めてしまった辛い味噌汁を飲んで
「ももちゃんに体をあげる前のことだね。その人と彩ちゃんは、どんな話しをしたの?」
ももちゃんは
「わたし、彩ちゃんのこと、何も知らなかった。話してくれなかったから。だからわたしからも、彩ちゃんのこと全部教えてって、お願いしたの」
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