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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第7章 7日目
ももちゃんの顔が輝いた。
「ホント?ホントに信じていいの?」
「約束する。それに僕が覚えていれば、ももちゃんはずっと僕の中で生きてるんだよ。消えたりなんかしない」
「うん、ありがとう。約束だよ」
それが僕にできる精一杯だ。

でも、ももちゃんがこの体にいられるのは、今日までだ。
どう過ごしたらいいのか。

「ももちゃん、どこかに出かけようか。どこに行きたい?」
ももちゃんは首を横に振った。
「ここにいたい。最後までここで、お兄ちゃんと、ふたりだけでいたいの」
「ありがとう。僕もその方がいいよ」

ももちゃんは、椅子から立ち上がった。
「ねえ、お兄ちゃん」
可愛いフリルの付いた水色のTシャツ。よく似合ってる。
「桃香を、きもちよくして」
僕をじっと見つめながら、Tシャツの裾を捲った。
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