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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第4章 4日目
少し離れた、見晴らしの良い場所に、ベンチが置かれてあった。丁度いい感じに木陰になっている。
「ちょっと座ろうか」
と、ベンチに腰かけた。
するとももちゃんは、僕の膝の上に、向かい合わせに乗ってきた。僕の体に腕を回した。
「ももちゃん…だめだよ。誰かに見られたら…」
「大丈夫。誰もいないよ」
たしかに、さっきまでは何人かいた観光客が、いなくなっていた。
「お兄ちゃん…ありがとう。こんな綺麗なところに連れてきてくれて」
「ももちゃんのためなら、どこでも行くよ」
「わたしね、お兄ちゃんを好きになって本当によかった…」
「ももちゃん…」
ふたりの唇が近づいて…重なった。
ももちゃんを抱きしめた。
強く抱いたら折れてしまいそうな、華奢な体を。
風が、頭上の木の葉をざわめかせていた。
「ちょっと座ろうか」
と、ベンチに腰かけた。
するとももちゃんは、僕の膝の上に、向かい合わせに乗ってきた。僕の体に腕を回した。
「ももちゃん…だめだよ。誰かに見られたら…」
「大丈夫。誰もいないよ」
たしかに、さっきまでは何人かいた観光客が、いなくなっていた。
「お兄ちゃん…ありがとう。こんな綺麗なところに連れてきてくれて」
「ももちゃんのためなら、どこでも行くよ」
「わたしね、お兄ちゃんを好きになって本当によかった…」
「ももちゃん…」
ふたりの唇が近づいて…重なった。
ももちゃんを抱きしめた。
強く抱いたら折れてしまいそうな、華奢な体を。
風が、頭上の木の葉をざわめかせていた。