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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第4章 4日目
温泉旅館に着いたのは、5時頃だった。
チェックインを済ませて、部屋に案内された。
この旅館は、一部屋ずつ独立した離れのようになっている。つまり、他の人に声を聞かれない。
「すごい!広いお部屋!お兄ちゃん、ほら!海が見えるよ!」
ももちゃんは、感激していた。
部屋は和室で12畳、ふたりで使うには確かに広い。『全室オーシャンビュー』が売りの旅館だから、海が見えるのは、まあ当たり前だ。
僕は34年も生きてきて、色々な物を見て、今では何かに感動する事は、ほとんどない。
でも、ももちゃんは違う。彼女にとって世界はまだまだ新鮮で、驚きに満ちているのだ。
それを羨ましく思う。
「ねえ、ここって一緒に入れるお風呂、あるんだよね?」
ももちゃんは、期待に顔を輝かせていた。
チェックインを済ませて、部屋に案内された。
この旅館は、一部屋ずつ独立した離れのようになっている。つまり、他の人に声を聞かれない。
「すごい!広いお部屋!お兄ちゃん、ほら!海が見えるよ!」
ももちゃんは、感激していた。
部屋は和室で12畳、ふたりで使うには確かに広い。『全室オーシャンビュー』が売りの旅館だから、海が見えるのは、まあ当たり前だ。
僕は34年も生きてきて、色々な物を見て、今では何かに感動する事は、ほとんどない。
でも、ももちゃんは違う。彼女にとって世界はまだまだ新鮮で、驚きに満ちているのだ。
それを羨ましく思う。
「ねえ、ここって一緒に入れるお風呂、あるんだよね?」
ももちゃんは、期待に顔を輝かせていた。