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不倫のはて
第5章 危険な出会い
「来ちゃった・・・・」
大きく息を吸い込み
ため息をついた。
約束のホテルに
来てしまった。
平日の午後は
車の往来もなく
すんなり駐車場に停められた。
最近建てられた
この辺りでは すっきりとした
都会的な外観。
人気のないロビーは
空調が効いていて少し寒い。
人目を避けるように
急ぎ足でうつむいて
ロビーを通りすぎ
エレベーターに乗った。
エレベーターの
2Fを押す手が
緊張で小刻みに震えている。
エレベーターは音もなく スーと
二階に上がった。
口から心臓が飛び出てしまいそうな
くらい 緊張して
エレベーターを降りてすぐの部屋なのに
何度か立ち止まり
息を整えた。
『201』の部屋の前
午後3:00
コンコン
ノックする。
ガチャ
部屋の扉が開いた。