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不倫のはて
第5章 危険な出会い



 扉が開くと 
いきなり
ニュッと
長い腕が伸びてきた。

「入って。」

薄暗い室内に 肩を捕まれ
転びそうになりながら
引っ張り込まれた。
「きゃっ。」


 薄暗がりで 男性の顔が見えない。
長身で180㎝は軽く越える細身の男性だった。
黒のボクサーパンツで上半身は裸。

 「オレ 面倒くさいのは
嫌なんだよ。だから
お姉さんくらいがちょうどいいわけ。
アッハッハ」


 「・・・・えっ はぃ・・・・」


 「早く シャワー浴びて
裸で出てこいよ。アッハッハ
面倒くさいのは 嫌だから。」
乾いた声で 嘲るように笑う。


 「・・・・えぇっ・・・・」


 目が慣れてくると
顔が見えてきた。
カッコいいのに
氷のように 冷たそうな感じ。
笑っているのに
目が少しも笑ってない。
怖い・・・・



 近づいてきて私の腰に
手をまわし
「早く行ってこいよ。
アッハッハ・・・」


 乾いた声で嘲るように
笑った。



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