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不倫のはて
第2章 出会い系サイト
翌朝
夫を 仕事に送り出し
美鈴もアルバイトに行ったリビングで
昨日から 気になって仕方なかった
携帯画面を出した。
「えっ」 声をあげてしまうほど
たくさんの男性から 受信BOXにメールが
届いていた。
ひとつひとつメールを読んで
読み終わると また最初からメールを読む。
何度も何度もメールを読み返すと
私の渇ききった心に 温かな血液が
さざ波のように 身体中に広がっていく。
私のために 私なんかのために
メールを送ってくれた。
私のことを 必要としてくれている。
私の存在を 認めてくれている。
私の居場所がある。
もちろん わかっている。
私の身体めあてに メールを送ってくれていることは 十分承知している。
いくら 世間知らずでも・・・・
たとえそうであっても
今の私は 嬉しくて
届いていたメール
全てに お礼のメールを送った。