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不倫のはて
第8章 交差する時
翌朝
白いカーテンの隙間から
細く光が洩れている。
私はどこにいるんだろう・・・・
今日は いつなのだろう・・・・
ゆっくり 記憶が戻ってくる
恐怖が 襲う
「あっ いゃ 怖い・・・」
顔を覆うように 手で顔を隠そうとしたが
点滴の管で引っ張られた。
「えっ 腕に点滴が」
「えっ 生きていたのか・・・」
ここは 病室なんだ
現実と自分の気持ちが
おいつかない。
少しずつ 現実がわかり
どうして 助かったのか・・・・
コンコン
ドアがノックされ
ゆっくり 開いた。
顔を覗かせたのは直樹だった。
あの何度も
目の奥に見た
直樹の笑顔だった。