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不倫のはて
第8章 交差する時
退院し夫の健介が迎えに来て
自宅へ帰った。
自宅へ帰ると
夫にリビングテーブルの椅子に
座らせられた。
何事かと思いきや
いきなり 誓約書を突き付けられた。
「これを読め。
読んだらサインしろ。裏切ったらどうなるか
今度は 許さない。」
蛇の目のように
執拗で 鋭い光を携え言い切った。
誓約書に目を通した。
買い物は宅配で 携帯はもちろん処分させられ
車も運転はできない
夫の許可がなければ 友達とも
出掛けることもできない
美鈴の学校行事は 夫同伴
自宅の電話しか使えない
パソコン使用禁止
外部との接触は 全て夫に
報告しなければいけないと
厳しい 誓約書だった。
まるで 監禁されているようだ。
「わかりました サインします・・・」
自分がして犯してしまったことを
考えれば あのプライドの高い夫としては
迎え入れてくれるだけでも
寛大な処分なのかもしれない・・・
今の 私には
全て受け入れるしかないと思った。
美鈴のためにも 受け入れるしかない。
そして もう直樹とも会うこともない・・・・