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不倫のはて
第8章 交差する時
私は 一日中買い物に行くこともなく
誰かと 話しをすることもなく
誰かと 会ったりすることもなく
ひたすら掃除 炊事
宅配の受け取り 風呂掃除を繰り返した。
1ヶ月も それだけを
やっていると もうやることもなくなった。
いつ この生活が終わるかなんて
考えなかった。
私がしてしまったことの 罪滅ぼしだ
夫が 愛情があって 束縛しているとは思えない。
この家庭を守っていくための手段なのか
それとも 私への復讐としての
束縛なのか
プライドが高く 私のことに
興味を持っているとも考えにくい
家から一歩も外へ出ない日が
1ヶ月続くと もやしのような
細い手と足に・・・・
あの日から 心の傷が癒えることもなく
食欲もなく 魂の脱け殻のようになってしまった。