この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第7章 小さな変化


一人頭を悩ませる私をよそに、
蛇塚さんはポンポンと私に言葉を投げてくる。


「ちなみにわたくしの勝手なイメージですとね!とにかくレディーファーストでお優しくて、」
「うん。」

実際は意地悪で甘えたがりな弟みたいだけど。


「純粋でどんなお願いも聞いてくれて、」
「うん…。」

実際は腹黒で、嫌なことはズバッと断ってくるけど。


「夜の営みも無理をさせず、優しく抱いてくださるの!」
「うーん…!」

実際は意識とばすほど無理させてくるけど…!



…なるほど、蛇塚さんはそんなイメージを持っているのか。
これは、ありのままを伝えるわけにはいかないね。

もれなく白馬くんの作り上げてきたキャラが崩壊する。
そして蛇塚さんも失望する。


「…うん、そだね、うん。そんな感じ。(遠い目)」
「やはり!さすが黒哉様ですわ!」


ここは無難に彼女のイメージに同意。
それが一番平和で丸く治まるもん。

あぁ、理想通りだと知って喜ぶ彼女の姿が辛い。
罪悪感で心が痛む……ごめん蛇塚さん。


心の中でそっと謝っていると、
「そういえば!」と彼女が突然口を開いた。


「わたくし最近、護身術を習っておりますの。」
「護身術?」


…って、あれだよね。
襲いかかる相手から身を守るための武術だよね。


「えぇ!そのおかげで、以前痴漢されそうになったとき、咄嗟に対応して犯人を取り押さえられましたの。
近頃物騒ですし、ユイさんも学んでおいて損はありませんわ!」


す、すごい。
犯人取り押さえるとかカッコ良すぎるよ蛇塚さん…!

でも、うん、確かに。
私も平田くんの件があって思ったけど、
自分の身は自分で守ってナンボだよね。

あのとき護身術を習得してたら、
白馬くんにも危ない目に遭わせず済んだし。


「いいね、私も習おうかな。」

私がそう返すと、彼女は嬉しそうに目を輝かせ、
そして。


「ぜひぜひ!もしよろしければ今から向かいましょう!」
「今から?!」


また突飛な発言をしだした。

朝から蛇塚さんの行動力がすごすぎて感服してるよ。
私も思い切りはいい方だけど、
周りの人たちがことごとく上を行くんだよね。

いやぁ、キャラが濃い。

/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ