この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第12章 兎と蛇


────山下サイド────



「あっ、フリおかえり!」
「ただいまデース!」


私と白馬くんは旅館に戻り、みんなの帰りを待っていた。

フリが帰ってくるまでお風呂に入っちゃだめって
言われたんだけど、
香水の匂いを辿って来れなくなるからなんだね。
今ごろ気付いたよ。


「僕はどっちの部屋デスカ?」
「前と一緒。先輩たちがいた部屋に、うさと蛇塚さん押し込む予定だから。」


白馬くんがそう答えると、
「ハイデス〜」と言いながらフリは部屋に戻っていった。


……どうしてフリがそんな質問をしたのか。


実は白馬くん、問答無用で
あの二人に話をさせようとしてるんだよね。

旅館に帰ってきて早々、
「荷物移動させて部屋整えますよ」って
白馬くんに言われてさ。

私が元いた部屋に、うさの荷物移動させて、
布団もちゃっかり敷いちゃったの。

なぜ布団までって感じだよね。
白馬くんのことだから何か見通してるんだろうけど。


すると、奥から廊下を歩く足音が聞こえてきた。

こちらに向かってきてるのか、
少しずつ音が大きくなっていく。

廊下の角を曲がり、姿を現したのは。


「……うさと蛇塚さん!良かった、二人とも無事で……って、蛇塚さん顔真っ赤だね?!」


うさと、彼にお姫様抱っこされて顔を赤くする、
蛇塚さんがいた。

うん分かるよ。
お姫様抱っこって恥ずかしさが凄いよね。嬉しいけど。


「う、兎……そろそろ下ろして頂いてもよろしくて……?」
「あ?部屋で下ろすから我慢しろや。」


うさが器用に襖を開け、蛇塚さんのいた部屋に入っていく。



────そう、あの準備された部屋に。



「は?なんで俺の荷物がここに……」


謎の状況に戸惑いを見せるうさ。
そんな彼を放置して、
白馬くんが爽やかな笑顔で二人に告げた。


「それではお二人共、ごゆっくり。」

「?!おい、はくば……っ」


うさの呼びかけ虚しく、
白馬くんが容赦なく襖を閉めた。

流石だね、やると決めた彼に情もなにも無い。


「ねぇ白馬くん、ホントに二人にして大丈夫なの?」


だってあんなことがあった後なのに。

少し心配で彼に聞くと、
彼はなんてことないような顔で答えた。


/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ