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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第12章 兎と蛇


「うん、なんとかなるなる。多分今夜イチャつくんじゃない?」




え。


ま、まさか白馬くん、それで布団敷いて……



愕然とする私をよそに、
白馬くんはフリのいる部屋の襖を開ける。


「おっ!無事終わったデスカ??」
「あぁ、あとは二人次第だな。」


私と白馬くんはそのまま部屋に入り、
彼がそっと襖を閉める。

部屋割は結局、蛇塚さんとうさ。
そして、私と白馬くんとフリになった。


……というか。


「フリ、どうして押入れに布団敷いてるの?」


フリがなぜか、
布団一式を押入れに敷いている。
布団を三つ分敷ける広さくらい、全然あるのに。

すると、フリは屈託のない笑みを浮かべ、
悪びれもなくサラリと答えた。


「あぁ!僕押入れで寝るので!だからお二人共、お気になさらずエッチして大丈夫デ……」
「しねぇよ普通にこっちで寝ろ!!」


白馬くんが枕を拾って、勢いよくフリに投げる。
顔面クリティカルヒットだ。

柔らかい枕だったからか、全く痛そうな様子がない。
「あれ、ソウデスカ??」と言いながら笑ってる。


しないよ。
そこまで私たち盛ってるつもりないよ。


うん、ホント、なんというか。

ここには変な気を回す人が多いなぁ……。





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