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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第1章 名前は白馬。見た目は王子。
「何か変更とかかな…。」
カチッとマウスをクリックし、メールを開くとそこには。
『さっすが先輩マジ助かりました。それと今夜空いてたらお願いします。グッ!d( ̄  ̄) ー白馬黒哉ー』
グッ!d( ̄  ̄)じゃないよ!仕事のパソコンで思いっきり私用に使うんじゃないよ!まぁ今夜は確か用事ないけど!
思わず頭を抱えて天を仰いでしまう。
────そう、私とこの男には、実は誰にも知られていないある秘密があるのだ。
先ほどのメールを即行処分し、カバンからスマホを取り出して素早く白馬くんに返信する。
『仕事のパソコンでメール送らない!もしバレたらとんでもないんだから!あと今夜空いてる。グッ!d( ̄  ̄)』
「あ。」
あああああああ待って私も同じ絵文字使ってしまった!!怒ってんのに怒ってないみたいじゃん!!
後悔しても時すでに遅し。
がっつり送信ボタンを押してしまった上、もう白馬くんからピコンと返信が届いた。(仕事のパソコンで)
『めっちゃノリノリじゃないっすかwww今夜あざーす。グッ!d( ̄  ̄)』
ちらりと彼の方を向くと、ニパッと悪意のない笑顔でグッ!と親指を立てられる。
私は無になった。仏の心で草を生やしてるメールを眺め、そっとゴミ箱にポイした。