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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第1章 名前は白馬。見た目は王子。
「ねぇそういえばさ、私には思いっきり本性出してくるけどどうして?」
「あー、だって先輩女っぽくないもん。化粧もしてんのか?ってくらい薄いし、媚売らないし、顔も面白いくらい普通だし、三白眼だし?」
え…ほとんど悪口じゃん…。
無遠慮すぎる暴言にグサグサと心がやられるも
本人に悪気は微塵もないようで。
「うーんなんつーか、先輩が全然飾ってこないから、あぁ俺も飾る必要ないなって。それだけです。」
「…ふぅん、そっか。」
会社での王子スマイルとは違う、力の抜けた笑み。私はこっちの笑顔の方がずっと好きだ。
…調子乗るから言わないけど。
すると突然、私のカバンからスマホの振動音が鳴り響いた。
白馬くんに「ちょっとごめんね。」と断りを入れてスマホを取り出すと、一人の差出人から数十件ものメッセージが。
心当たりのある差出人。
────彼だ。
私が顔を青くしていると、私の異変に気付いた白馬くんがヒョイと後ろから覗き込んできた。