この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー


 


「で、なんスか聞きたいことって。」



私達は夕食を食べ終え(すんごい美味しかった)、
二人並んでソファに腰掛けていた。
…なんだか気恥ずかしくて、白馬くんの顔が見れない。

私はソファのクッションを抱きしめ、
視線を下に落としたまま彼に質問した。


「あ、あのね、変なこと聞くんだけど。私の首になんか赤い痕?ついてて。その、白馬くんなにか知らないかな〜って。」



「あ、でも知らなかったらいいの!そのまま忘れて!」と、慌てて付け加える。
なんてことないように聞くはずだったのに。
また思い切り挙動不審になっちゃった。

そんなことは気にも止めず、白馬くんは私の髪をそっと後ろに避け、首の痕を露わにする。


そして、そこを見つめながら、彼はゆっくりと口を開いた。







「…知ってますよ。これ付けたの俺ですから。」






────ドクンと心臓が跳ねる。

驚き顔を彼の方に向けると、そこには熱っぽい表情で私を見つめる白馬くんがいた。


「…どうして?」
「確実に暴力に発展するきっかけが欲しかったんです。もし先輩の彼氏がDVなら証拠押さえられるし、そうじゃなかったら事情を話して、謝りに行くつもりでした。」


彼が神妙な顔つきで話してる。
確かに、平田くんが逆上してナイフを振りかざしたのは、首の跡を見てからだ。
そして、そこに助けに入ってくれた白馬くん。

そっか、そこも全部計算のうちだったんだ。


「…白馬くんあの時、クマレンジャーの仮面被って助けに来てくれたでしょ?私それ見て、「あぁ、本当にヒーローっていたんだ」って思ったの。ブルーよりもずっとカッコいい、本物のヒーロー。」
「先輩…。」

そう、本当にカッコよかった。

私は抱きしめていたクッションを置き、
彼を見て優しく微笑む。


「でも、だからってさ────」



私は体をゆっくり彼と向き合わせ、
そして。








「寝込み襲うことないじゃんバカァァァァァァ!!!!」


  





胸ぐらに掴みかかり、思い切り前後に揺さぶった。


/269ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ