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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第3章 本物のヒーロー
「…そう、耳弱いんだ?」
「えっ、あっ、ちょっとま…んんっ」
わかるや否や、集中的に耳をいじめられる。
耳たぶを甘噛みしたり、
焦らすように舌で輪郭をなぞったり。
くすぐったいような、気持ちいいような。
そんな刺激がもどかしくて勝手に腰が浮いてくる。
すると、白馬くんは耳をいじめながら私の背中に手を回し、ブラのホックを器用に外してきた。
そのままストラップを下ろされ、胸が露わになる。
どうしよう、結構恥ずかしい。
「あっ、ふ、んぁっ、白馬くっ、あぁっ」
「先輩可愛い…。もっといじめたくなんじゃん。」
すると彼は、舌で耳を嬲りながら、
露わになった胸をゆっくり揉みしだいてきた。
「あっ、ちょっと待って白馬くっ、…んあぁっ」
恥ずかしくて胸を手で隠そうとすると、
指でわざとらしく頂を掠められた。
…夢と同じ触り方。
それなのに、どうして?
夢より数倍も気持ちいい。
「だーめ。隠さないの。」
「うぅ…。」
子供を宥めるような優しい口調。
今だけは私の方が子供みたい。
「…触るとよくわかるけど、やっぱ傷すごいね。」
私のお腹を撫でながら、悲しそうに言われる。
切ない表情。白馬くんが悲しむことないのに。
「平気だよ。ちょっと醜いけど。」
アザとか申し訳ないくらいついてるし、
触り心地悪いだろうし。
それでも、白馬くんは変わらず優しい。
「醜くねぇって。先輩は先輩だし。どんな姿でも綺麗だよ。」
…こんなこと言ってくれるの、きっと白馬くんだけだと思う。
というか、普段生意気な感じなのに調子狂っちゃうな。
なんだか空気が甘い。