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会社のドSな後輩王子に懐かれてます。
第4章 自覚
────白馬サイド────
さて、今日の朝から先輩の様子がおかしい。
昨日のことがあったから、
きっと普通ではいられないだろうなと踏んではいたものの、
まさか「一日関わるな」宣言をされるとは。
最初はやりすぎて怒らせちゃったかな〜って
思ったんだけど、見た感じどうも違う。
こりゃあれだな、頭の整理追いついてないやつ。
…ぶっちゃけ俺もやらかした感がヤバイ。
ホントはもっと冷静にいきたかったのに。
男関連で傷心してる女性に襲っちゃうとか笑えねぇ。
こんなこと初めてだから、
実は俺もかなり混乱してたりする。
…それだからさぁ。
「白馬先輩、コーヒーどうぞ!♡」
頼むから今日はそっとしといてくんねぇかなぁ?!
「…ありがとう、頂くね。」
それでも勝手に王子スイッチが入ってしまう。
あ、ちなみにあれね。
今、in職場。
なぜか今日は滅多にない休日出勤ってやつだ。
ツイてない。
あーでもなんだろ。
これ罪悪感ってやつ?
合意の上とはいえ、確実に先輩に無理させちゃったじゃん。
ちょっとそれがすげぇ気がかり。
さっきから先輩いつも以上に無心で仕事こなしてんもん。
「ユイ先輩、…ユイ先輩!」
「ふぇ?!あっ、は、はいなんでしょう!」
…あと意識がどっかにぶっ飛んでる感じ。
社員の声にも反応しねぇし。
まぁとりあえず今日は関わるなってだけで、
明日になればいつも通りになんだろ。
────そう思っていたのに。