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堕ちる人妻
第1章 堕ちる人妻
そして私達は、まるで待ち構えていたかのように近くにあったホテルへと入りました。
タッチパネルで適当な部屋を選んで、少しカビ臭いエレベーターに乗り込んだ時です。
彼がいきなりキスをしてきました。
狭い箱の中での一瞬の隙を突かれ、私は顔を仰け反る暇さえありませんでした。驚いて半開きになった唇に彼の唇が覆い被さり、口の中に触手のような舌が入り込んできます。
舌は私の舌を一滑りしてから、口内を舐め回してきました。唇を鯉のようにパクパク動かして、濃厚に舌を絡めてくるのです。ニチャニチャ唾液を混ぜ合い、音を立てて下唇を吸われ、彼の生暖かい息を鼻で吸い込み、私は顔を真っ赤にして胸を高鳴らせました。
エレベーターが目的の階に到着するまでずっとキスをしていて、僅かな快感に酔いしれました。久しぶりの本気なキスだったためか、最初は驚いて体を硬直させていた私も彼の腰に手を回して放しません。
欲情と情熱が渦巻いた、とても美味しい接吻。アナタの機械的なキスにはありませんよね。私のほうから舌を入れても、アナタの反応は申し訳程度に舐めるペットの犬みたいでしたから。
部屋に入るや否や、私はドア脇の壁に押し付けられました。
「待って、シャワーを……」
言い掛けたところで、再び唇が被さってきます。
今度はキスというよりも、彼が吐き出した息をそのまま吸い込まされて、私の声を封殺するのが目的のようでした。まるで効果のない下手な人工呼吸みたい。
無防備の下半身に彼の手がまさぐってきました。そしてスカートの中に潜り込み、パンツの上から指先を滑らせるのです。
人差し指でワレメを上下に擦りつけ、ダイレクトにクリトリスの位置を掻き回してきます。
「気持ちいいか?」
彼の口調が豹変しました。人の皮を被っていた獣が本性を現したようです。
荒く、ヤニ臭い彼の息を感じながら、私は少し半眼になって顔を背けました。
アナタが見向きもしなくなった誘いの顔です。結婚前は微笑んで手を伸ばしてくれたのに、今では一匹の獣を引き寄せる餌でしかありません。
タッチパネルで適当な部屋を選んで、少しカビ臭いエレベーターに乗り込んだ時です。
彼がいきなりキスをしてきました。
狭い箱の中での一瞬の隙を突かれ、私は顔を仰け反る暇さえありませんでした。驚いて半開きになった唇に彼の唇が覆い被さり、口の中に触手のような舌が入り込んできます。
舌は私の舌を一滑りしてから、口内を舐め回してきました。唇を鯉のようにパクパク動かして、濃厚に舌を絡めてくるのです。ニチャニチャ唾液を混ぜ合い、音を立てて下唇を吸われ、彼の生暖かい息を鼻で吸い込み、私は顔を真っ赤にして胸を高鳴らせました。
エレベーターが目的の階に到着するまでずっとキスをしていて、僅かな快感に酔いしれました。久しぶりの本気なキスだったためか、最初は驚いて体を硬直させていた私も彼の腰に手を回して放しません。
欲情と情熱が渦巻いた、とても美味しい接吻。アナタの機械的なキスにはありませんよね。私のほうから舌を入れても、アナタの反応は申し訳程度に舐めるペットの犬みたいでしたから。
部屋に入るや否や、私はドア脇の壁に押し付けられました。
「待って、シャワーを……」
言い掛けたところで、再び唇が被さってきます。
今度はキスというよりも、彼が吐き出した息をそのまま吸い込まされて、私の声を封殺するのが目的のようでした。まるで効果のない下手な人工呼吸みたい。
無防備の下半身に彼の手がまさぐってきました。そしてスカートの中に潜り込み、パンツの上から指先を滑らせるのです。
人差し指でワレメを上下に擦りつけ、ダイレクトにクリトリスの位置を掻き回してきます。
「気持ちいいか?」
彼の口調が豹変しました。人の皮を被っていた獣が本性を現したようです。
荒く、ヤニ臭い彼の息を感じながら、私は少し半眼になって顔を背けました。
アナタが見向きもしなくなった誘いの顔です。結婚前は微笑んで手を伸ばしてくれたのに、今では一匹の獣を引き寄せる餌でしかありません。