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第2章 　精子狩り

　警察は祥太郎の意外な供述に困惑した。
　困惑した警察は祥太郎の両親も交えて話し合った。
　両親が被害届けを出すように説得したが、祥太郎は頑として受け付けなかった。
　祥太郎は成人なので、両親が代わって被害届けを出すことは出来なかった。
　結局、梨花もめぐみも釈放された。
　誘拐事件は単なる親子の揉め事として決着した。

　しかし、この事件を嗅ぎ回っていたマスコミが、『レスと闘う女性の会』の活動を暴露した。

　そのことで大谷祥太郎の「監禁」事件は、大問題になった。

　『精子狩り』

　翌週発売された週刊誌にそんな見出しが躍っていた。