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海猫たちの小夜曲
第2章 絶望の始まり ~海色のグラスと小麦色の少女①~
「……自分の立場がわかったんなら、口で舐めてきれいにしろよ。」
 そして、秀隆は容赦なく、あたしの口にペニスを差し入れてきた。
 だが、顔を汚され、写真まで取られたあたしに、もう抗う術などない。

「舌でチンポの裏を舐めるんだよ。そんで、口をすぼめて動かせ。歯を当てんなよ。」
 あたしは秀隆が命じるままに口の中のペニスを舌で舐め上げる。

 あたしの舌がペニスを這うたびに、生臭くて粘り気のある精子の苦い味と、破瓜の血の味があたしの口の中に広がって、あたしは不快さにえづきそうになった。
「お、うまいじゃん。もしかして、口でする方は、初めてじゃなかったとか?」
 秀隆がニヤニヤと不快な薄ら笑いを浮かべて、あたしと目を合わせてきた。

 ふざけんな、と言いたかったが、あたしの口には、喉元までしっかり秀隆のペニスがねじ込まれていて、声すらも出すことができない。
 あたしは舌を動かしながら、秀隆を睨みつけた。
 今のあたしにできる抵抗はもう、それくらいしか残っていない。


「……なんか、ちんぽもまだ、物足りないみたいだし、もう一回やらせてもらうかな。」
 秀隆は、あたしの口からペニスを引き抜くと、いつもの嫌な薄ら笑いを浮かべた。

 あたしの口の中で、すでに秀隆のペニスは十分に力を取り戻していて、秀隆は、あたしに見せつけるように猛り立ったペニスで、ピタピタとあたしの頬を叩いてくる。

「おら、中に残ったのもちゃんと吸い出せよ。妊娠しても知らねえぞ。」
 そういって秀隆がまた、あたしの口の中にペニスを差し入れてきた。
 死ね、バカ、クズ。
 あたしは、ありとあらゆる罵倒と呪詛の言葉を、こいつに投げつけてやりたかった。
 だが、今のあたしにはもう、そんな言葉を紡ぐ気力も体力もない。
 秀隆が獣欲のままに、あたしの体を蹂躙し、凌辱しつくすまで、あたしはただ貪られるだけなのだ。

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