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海猫たちの小夜曲
第5章 時間よ、止まれ ~海色のグラスと小麦色の少女④~
 夜半に、雷鳴と横殴りの雨が激しく窓を叩く音がして、あたしは目を覚ました。
 外は、雷と雨に加えて風も激しく鳴っていて、ああ、やっぱり明日の朝は海に出られないな、と思わざるを得なかった。
 もっとも、早起きはしなくてすむので、そこだけはありがたいけど。
 
 さっきまで、となりで寝ていたはずの遥は、ベッドの上にいなかった。
 トイレにでも行っているのだろうか。
 妙な時間に目覚めてしまったあたしは、冷蔵庫の麦茶を飲もうと、一階に降りる。


 一階にある先生の寝室からは、少しだけ灯りが漏れていた。
 そして部屋からは、ベッドの軋む音に混じって荒い息遣いが聞こえてくる。
「はあっ……あっ……先生……。」
 ハッとして、あたしの足が止まった。
 
 灯りの点いた先生の部屋の中で、先生と遥が何をしているかは明らかだった。
 あたしはドキドキしながら、足を忍ばせて先生の寝室に近づく。

 少しだけ戸の開いた先生の部屋であたしが見たのは、先生の上にまたがり、体をのけぞらせて激しく腰を動かす遥の姿だった。
 それはいつも学校であたしが見ている、清楚で落ち着いた美少女とはまるで別人で、自分の痴態を先生に見せつけるように激しく腰を振り、美しい白い肌を上気させて、快感に身を委ねる淫らな女の姿だった。
 
 もう、あたしは自分に沸き上がってくる激しい疼きを押さえることができなかった。
 今の遥の姿は、あたし自身が先生に求めていることそのものだ。
 あたしは部屋の戸の陰に身を隠しながら、ショーツのなかに指を差し入れて、激しく濡れる秘部に指を這わせた。

 ああ、先生……先生……あたしも遥みたいにして欲しいよ……。
 胸を揉みしだきながら、息もできないくらいあたしを激しく突き上げて……。
 溺れるくらいにキスの雨を降らせて、あたしの体を舐り上げて……。

 あたしは、たくし上げたTシャツの裾を噛んで、必死に喘ぎを押さえながら、愛液を溢れさせる秘裂に指を差し入れた。そのまま指をくねらせて、あたしは切ない刺激を貪る。

「ああっ、先生……もっと……奥まで……きて……。」
 部屋からは、遥の甘く蕩けた声が洩れ、あたしはさらに声を殺し、空いている手で乳房を揉み上げて、硬くしこった乳首を指で転がす。

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