この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
海猫たちの小夜曲
第6章 はじめての夜 ~潮風と白い素足の少女①~
 しかし、さしたる考えもなしに、この八潮津の高校に転校してきて、わたしは改めて自分の判断の甘さを痛感していた。
 これなら母についていった方がよかったかもしれない。
 
 まず、この街には何もない。映画のDVDでも借りようと入ったレンタル屋さんは、18禁しか置いてないし、新書で何か面白そうな小説を探そう、と思っても本屋もない。そういうのはネットで探すしかないのだ。

 学校は学校で、クラスの女の子たちは地域密着すぎるうわさ話と、わたしにとっては心底どうでもいい恋の話しかしない。 

 中学校からの部活の延長で、水泳部に入ってみたのはいいが、室内プールじゃないので、オフシーズンの今はランニングと筋トレばかりで、何一つ楽しくない。

 やっぱり、わたしにとって、この街もこの学校も、何もかもが退屈だった。
 そう思うしかなかった。
 
 少なくても、今のところは。

/178ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ