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海猫たちの小夜曲
第6章 はじめての夜 ~潮風と白い素足の少女①~

退屈極まりない生活を送っているわたしにとって、唯一の救いは、先生がサンゴの調査でこの街に来ていることだった。先生はわたしの父の友人で、わたしが小さい時から色々と可愛がってくれた人だった。
中学校に上がったばかりのころの先生の家は、わたしにとってまるで宝箱のようだった。面白い小説も、面白い映画のDVDも素敵な音楽のCDも、先生の家には何でもあった。そのころのわたしは先生の家が1駅しか離れていないこともあり、3日と開けずに先生の家に通っては、本やらDVDやらを借り出していたのだ。
そして、わたしは、中学生のころには、先生のことを好きになっていた。
なぜ、アラフォーのおじさんなんかを、と言われるかもしれないが、わたしにとって、そうなるのは自明だった。
先生に比べれば、同級生の男子など話にならないほど幼稚で、落ち着きも教養もない。話もつまらないし、わたしから話しかけようという気も起きない。
いつも声をかけてきたり、言い寄ってくる男の子はいたけれど、全員がセックスしたい、と顔に書いているような下心丸出しの連中で、とてもじゃないけれど、付き合いたいなどと思えるような男の子はいなかった。
中学校に上がったばかりのころの先生の家は、わたしにとってまるで宝箱のようだった。面白い小説も、面白い映画のDVDも素敵な音楽のCDも、先生の家には何でもあった。そのころのわたしは先生の家が1駅しか離れていないこともあり、3日と開けずに先生の家に通っては、本やらDVDやらを借り出していたのだ。
そして、わたしは、中学生のころには、先生のことを好きになっていた。
なぜ、アラフォーのおじさんなんかを、と言われるかもしれないが、わたしにとって、そうなるのは自明だった。
先生に比べれば、同級生の男子など話にならないほど幼稚で、落ち着きも教養もない。話もつまらないし、わたしから話しかけようという気も起きない。
いつも声をかけてきたり、言い寄ってくる男の子はいたけれど、全員がセックスしたい、と顔に書いているような下心丸出しの連中で、とてもじゃないけれど、付き合いたいなどと思えるような男の子はいなかった。

