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海猫たちの小夜曲
第6章 はじめての夜 ~潮風と白い素足の少女①~

「わたし、本当は先生のベッドに忍んでいくつもりだったんですよ。それなのに、もう我慢できなくなってるなんて……。」
わたしは射精して脱力した先生を、後ろから抱きしめる。
「……ダメだ。僕は、遥の気持ちをうけることはできない。前にも言っただろう。僕は「寝取られ」だって。」
「……そうですよね。」
「なら、わかっているだろう? 遥は僕のために、他の人に抱かれることができるのか?」
「……ええ、抱かれます。」
とうとう、わたしは言ってしまった。
けれども、去年の夏から散々、考えたうえでの結論だ。今更、迷いはない。
ええっ、と声をあげて、先生がわたしのほうを振り向いた。
「他の人に抱かれて、先生を滅茶苦茶に嫉妬させます、わたし。」
わたしは訝る先生に、さらに言った。まるで、自分の退路を断つように。
「……本気……なのか?」
「本気です。そうすることが、先生への愛情だと言うなら。」
そして、わたしは先生の目を見つめた。
先生は思いつめたように、わたしと目を合わせる。
「……わたしは、先生が好きです。たとえ、先生の愛がどれだけ歪んでいたとしても。」
最後に、わたしが想いを伝えると、先生は、わたしを強く抱きしめてくれた。
わたしは先生の倒錯した愛情に忠誠を誓うように、先生に唇を差し出し、舌を深く差し入れた。
わたしは射精して脱力した先生を、後ろから抱きしめる。
「……ダメだ。僕は、遥の気持ちをうけることはできない。前にも言っただろう。僕は「寝取られ」だって。」
「……そうですよね。」
「なら、わかっているだろう? 遥は僕のために、他の人に抱かれることができるのか?」
「……ええ、抱かれます。」
とうとう、わたしは言ってしまった。
けれども、去年の夏から散々、考えたうえでの結論だ。今更、迷いはない。
ええっ、と声をあげて、先生がわたしのほうを振り向いた。
「他の人に抱かれて、先生を滅茶苦茶に嫉妬させます、わたし。」
わたしは訝る先生に、さらに言った。まるで、自分の退路を断つように。
「……本気……なのか?」
「本気です。そうすることが、先生への愛情だと言うなら。」
そして、わたしは先生の目を見つめた。
先生は思いつめたように、わたしと目を合わせる。
「……わたしは、先生が好きです。たとえ、先生の愛がどれだけ歪んでいたとしても。」
最後に、わたしが想いを伝えると、先生は、わたしを強く抱きしめてくれた。
わたしは先生の倒錯した愛情に忠誠を誓うように、先生に唇を差し出し、舌を深く差し入れた。

