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海猫たちの小夜曲
第3章 終わりなき凌辱 ~海色のグラスと小麦色の少女②~
 それに水着の花柄は先生の好きなひまわりだ。
 もっとも、本当に好きなのかを直接、先生に確認したわけではない。
 だけど、この間、あたしがショップの植込みにひまわりの種を蒔いているとき、先生が、植えている花の名前を確認してきて、あたしがひまわりだと教えると、とてもうれしそうな顔をしていたのを思い出したのだ。
「そうか、あれはいかにも夏の花って感じでいいねえ。」
 あたしの背中ごしに、先生は確かにそう言ったのだ。

 けれども、先生が、あたしの水着姿を見るということは、当然、露出した部分も含めて、先生の視線にさらされるということで……いやいや、あたしは何を言ってるんだ。
 あたし的には、お尻や太ももは自信があるから……そこをじっくりと見せつければ……遥に勝てるかも……って、あたしは変態か。

 そういう妄想はドキドキしたが、秀隆の粘ついた視線に晒されているときのような不快感はなくて、ひたすら体が熱くなるのだった。
 ……もしかして、あたしは、自分の体を、先生に見られたいのだろうか。
 そう思うと、あたしの動悸はさらに激しくなり、下腹部が熱くなるのを感じる。
 
 あたしは恐る恐る水着のなかに手を差し入れて、自分の秘部に触れた。
 そこはもう浅ましいほどにぐっしょりと湿っていて、あたしは自分が興奮していることをはっきりと自覚せざるを得なかった。

 普段なら、秀隆が部屋に来るのを警戒して、こんな恥ずかしいことは、早々に切り上げるところだったが、今日は、塾の保護者懇談会とやらで叔母さんと出かけていて、食事も外で済ませてくるはずだった。

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