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海猫たちの小夜曲
第3章 終わりなき凌辱 ~海色のグラスと小麦色の少女②~
「だいたい、望海は普段のセックスで快感を得られていないんだろう。だから一人で寂しくオナニーなんてしてるんじゃないのか?」
叔父が、俯いたあたしの顔を覗き込むようにして聞いてくる。
「あ、あたし、セックスなんてしてません!」
「……ふうん、望海は私が何も知らないと思ってるんだな。いまさら隠しても無駄だぞ。私は見たんだ。お前が、秀隆と夜な夜なしてることを知らないとでも思ってるのか?」
「あ、あっ、あれは、秀隆が無理やりしてきて……あたしは何も……」
「……まあ、そうだろうよ。秀隆みたいな若い奴じゃ、自分のやりたいようにやるだけで、望海は気持ちよくなんてなれないだろ? 叔父さんはそれがかわいそうでならないんだ。」
もう、あたしには叔父の言葉が、まともに聞こえていなかった。
叔父はあたしが話すまでもなく、とうに全てを知っていたのだ。
なのに、なぜ、叔父は秀隆を止めてくれなかったのか。
あたしたちは、家族ではなかったのか。
心の中で、この家と、信じていたものの全てが壊れていく。
あたしは放心したまま、叔父の前で立ち尽くしていた。
叔父が、俯いたあたしの顔を覗き込むようにして聞いてくる。
「あ、あたし、セックスなんてしてません!」
「……ふうん、望海は私が何も知らないと思ってるんだな。いまさら隠しても無駄だぞ。私は見たんだ。お前が、秀隆と夜な夜なしてることを知らないとでも思ってるのか?」
「あ、あっ、あれは、秀隆が無理やりしてきて……あたしは何も……」
「……まあ、そうだろうよ。秀隆みたいな若い奴じゃ、自分のやりたいようにやるだけで、望海は気持ちよくなんてなれないだろ? 叔父さんはそれがかわいそうでならないんだ。」
もう、あたしには叔父の言葉が、まともに聞こえていなかった。
叔父はあたしが話すまでもなく、とうに全てを知っていたのだ。
なのに、なぜ、叔父は秀隆を止めてくれなかったのか。
あたしたちは、家族ではなかったのか。
心の中で、この家と、信じていたものの全てが壊れていく。
あたしは放心したまま、叔父の前で立ち尽くしていた。