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海猫たちの小夜曲
第3章 終わりなき凌辱 ~海色のグラスと小麦色の少女②~
遥の言葉に、少しだけ逡巡して俯いた時、後ろから車のクラクションが鳴り響いた。
そして、目の前に止められたのは見慣れた叔父の車だった。
「おお、望海、迎えに来たんだ。大事な話があるから、車に乗りなさい、さあ。」
叔父が車の窓から顔を出して、あたしを手招きした。
あたしは犯された日のことを思い出して、思わず体が強張る。
「あ、あの、あたし、今日はこれからバイト入ってますから……」
あたしは遥の前で内心の恐怖を必死に隠しながら、やっとの思いで、か細い声を絞り出した。
「大事な話だと言ってるだろう。わたしも仕事を早退してきているんだ。バイト先には車の中で断りの電話を入れればいい、さあ。」
叔父はいらだったように車から身を乗り出すと、あたしの手を掴んだ。
大事な話なんて、どうせ嘘に決まっている。
だけど、今のあたしは毒蛇のカゴに投げ込まれた無力で小さなネズミでしかなかった。
カゴの隅で恐怖に震えながら、ただ、食べられるのを待っているだけの存在だ。
「……ごめんね、遥。それじゃ。」
あたしは訝しげな顔の遥に改めて詫び、去りがたい思いを残して叔父の車に乗り込んだ。
ただ、叔父に嬲られ、弄ばれるために。
そして、目の前に止められたのは見慣れた叔父の車だった。
「おお、望海、迎えに来たんだ。大事な話があるから、車に乗りなさい、さあ。」
叔父が車の窓から顔を出して、あたしを手招きした。
あたしは犯された日のことを思い出して、思わず体が強張る。
「あ、あの、あたし、今日はこれからバイト入ってますから……」
あたしは遥の前で内心の恐怖を必死に隠しながら、やっとの思いで、か細い声を絞り出した。
「大事な話だと言ってるだろう。わたしも仕事を早退してきているんだ。バイト先には車の中で断りの電話を入れればいい、さあ。」
叔父はいらだったように車から身を乗り出すと、あたしの手を掴んだ。
大事な話なんて、どうせ嘘に決まっている。
だけど、今のあたしは毒蛇のカゴに投げ込まれた無力で小さなネズミでしかなかった。
カゴの隅で恐怖に震えながら、ただ、食べられるのを待っているだけの存在だ。
「……ごめんね、遥。それじゃ。」
あたしは訝しげな顔の遥に改めて詫び、去りがたい思いを残して叔父の車に乗り込んだ。
ただ、叔父に嬲られ、弄ばれるために。