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海猫たちの小夜曲
第4章 冷たい海 ~海色のグラスと小麦色の少女③~
遥が買い物から帰ってきて、あたしは先生に勧められて、遥にも自分の身に起こっていることを打ち明けた。
遥は、あたしの長くてつらい告白を黙って聞いてくれて、最後に、遥も先生と同じようにあたしを抱きしめてくれた。
「……あたしたちは友達なんだからね。これからはもう、一人で苦しんじゃダメだよ。」
遥のその言葉で、あたしはまた泣きそうになってしまった。
「もう、望海ってば、そんなに泣いてばっかりいたら、干からびちゃうよ。これから戦っていかなきゃいけないでしょ。いろんなことと。」
あたしの涙が照れ臭かったのか、望海はあたしの髪を撫でながら、あたしを諭した。
その通りだ。
先生や遥にだけ任せておくわけにはいかない。
あたし自身が前を向き、あたし自身が、今のどうしようもない状況に抗わないといけないのだ。
そして、あたしは先生や遥とともに、これからどうしていくかを話すことにした。
遥は、あたしの長くてつらい告白を黙って聞いてくれて、最後に、遥も先生と同じようにあたしを抱きしめてくれた。
「……あたしたちは友達なんだからね。これからはもう、一人で苦しんじゃダメだよ。」
遥のその言葉で、あたしはまた泣きそうになってしまった。
「もう、望海ってば、そんなに泣いてばっかりいたら、干からびちゃうよ。これから戦っていかなきゃいけないでしょ。いろんなことと。」
あたしの涙が照れ臭かったのか、望海はあたしの髪を撫でながら、あたしを諭した。
その通りだ。
先生や遥にだけ任せておくわけにはいかない。
あたし自身が前を向き、あたし自身が、今のどうしようもない状況に抗わないといけないのだ。
そして、あたしは先生や遥とともに、これからどうしていくかを話すことにした。