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海猫たちの小夜曲
第4章 冷たい海 ~海色のグラスと小麦色の少女③~
先生が最初に聞いてきたのは、あたしがどうしたいか、ということだった。
すでに、あたしに意思は決まっている。叔父の家を出て一人暮らしをする、ということだ。
問題は、それをどうやって叔父夫婦に納得させるか、だった。
翌日から、あたしは先生の指示に従って、自分についての資産や書類を調べ始めた。
そこにはあたしの知らなかった驚くべき事実も出てきて、あたしを愕然とさせた。
遥は、すぐにでも児童相談所に駆け込んで、秀隆や叔父にされていることを洗いざらい暴露しちゃえばいい、と言ったが、そうもいかなくなってしまったのだった。
だけど、先生はそういう事態も含めて想定していたようだった。
先生が、あたしに自分に関する資料収集をさせたのは、あらゆる事態も含めて状況を把握したかったから、らしい。
そして、先生が出してくれた結論はこういうことだった。
「僕のダイバー仲間の弁護士を呼ぼう。僕の離婚のときにも世話になった腕利きだ。」
かくして、あたしの運命はその弁護士さんにゆだねられることになったのだ。
すでに、あたしに意思は決まっている。叔父の家を出て一人暮らしをする、ということだ。
問題は、それをどうやって叔父夫婦に納得させるか、だった。
翌日から、あたしは先生の指示に従って、自分についての資産や書類を調べ始めた。
そこにはあたしの知らなかった驚くべき事実も出てきて、あたしを愕然とさせた。
遥は、すぐにでも児童相談所に駆け込んで、秀隆や叔父にされていることを洗いざらい暴露しちゃえばいい、と言ったが、そうもいかなくなってしまったのだった。
だけど、先生はそういう事態も含めて想定していたようだった。
先生が、あたしに自分に関する資料収集をさせたのは、あらゆる事態も含めて状況を把握したかったから、らしい。
そして、先生が出してくれた結論はこういうことだった。
「僕のダイバー仲間の弁護士を呼ぼう。僕の離婚のときにも世話になった腕利きだ。」
かくして、あたしの運命はその弁護士さんにゆだねられることになったのだ。