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海猫たちの小夜曲
第4章 冷たい海 ~海色のグラスと小麦色の少女③~

叔父は前に来た時と同じく、半地下の駐車場の一番奥に車を止め、あたしの手をとって、ホテルの中に連れて行く。叔父が選んだ部屋は、芸もなく前と同じだった。
「……すいません、シャワー浴びさせてください。」
あたしは叔父に断ってバスルームに入ると、先生に部屋の番号をメールで伝えた。
すぐに「了解、今すぐそっちに向かう」という返信があり、あたしは少しだけ安心したが、先生はいったいどうやってこの部屋に入ってくるつもりなのだろう。
あたしにはその方法がわからなかったが、今となってはもう先生だけがあたしの頼みの綱だった。
あたしが時間をかけてシャワーを浴び、バスローブを着てバスルームから出ると、ほどなくして部屋の戸がノックされた。
ああ、先生が来てくれた、とあたしは心のなかで喜んだが、顔には出さない。
もちろん、そんなことを知るはずもない叔父はイラついた顔であたしに顎をしゃくる。
やれやれ、デリヘル嬢かなにかが部屋を間違えたんだろう、間違いだと教えてやれ、と言って、あたしを戸口へ向かわせた。
あたしは小さく戸口を開け、外にいる先生と遥の顔を確認した。
「……よく頑張ったね。後は僕がやろう。君は適当に話を合わせてくれ。」
先生は戸口越しに小声でささやくと、あたしに微笑んでくれた。
「……すいません、シャワー浴びさせてください。」
あたしは叔父に断ってバスルームに入ると、先生に部屋の番号をメールで伝えた。
すぐに「了解、今すぐそっちに向かう」という返信があり、あたしは少しだけ安心したが、先生はいったいどうやってこの部屋に入ってくるつもりなのだろう。
あたしにはその方法がわからなかったが、今となってはもう先生だけがあたしの頼みの綱だった。
あたしが時間をかけてシャワーを浴び、バスローブを着てバスルームから出ると、ほどなくして部屋の戸がノックされた。
ああ、先生が来てくれた、とあたしは心のなかで喜んだが、顔には出さない。
もちろん、そんなことを知るはずもない叔父はイラついた顔であたしに顎をしゃくる。
やれやれ、デリヘル嬢かなにかが部屋を間違えたんだろう、間違いだと教えてやれ、と言って、あたしを戸口へ向かわせた。
あたしは小さく戸口を開け、外にいる先生と遥の顔を確認した。
「……よく頑張ったね。後は僕がやろう。君は適当に話を合わせてくれ。」
先生は戸口越しに小声でささやくと、あたしに微笑んでくれた。

