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海猫たちの小夜曲
第4章 冷たい海 ~海色のグラスと小麦色の少女③~
 あたしは先生の車に乗せてもらって、家に向かっていたが、すでに後部座席には、先生の友達の弁護士さんらしき人が座っていた。
 先生がダイビング仲間と言っていたとおり日焼けした精悍な顔で、顔だけ見ると、とても弁護士には見えない。

 弁護士さんは車の中であたしにあいさつすると、砕けた口調で先生に話しかけた。
「しかし、紺野も無茶しやがる。いくら現場を押さえるからって、児童相談所の職員のふりしてラブホテルの部屋の中に突撃をかけるなんて、正気の沙汰じゃないぜ。」
「部屋に行ったのは、現場を押さえるためじゃなくて、有坂さんを助けるためさ。まさか、こんな朝から連れ出されるなんて想定外だったからな。少々のラフプレイはやむを得ないよ。」

「毒をもって毒を制す、ってところか。ま、あんまりやりすぎるなよ。こっちは一応、法曹関係者だからな。あんまり暴走すると、俺個人としては止めたくなくても法律上、止めざるを得ない、ってこともあるぞ。」
「お前さんは、こっちが呼びに行くまで車の中で待っててくれりゃいいさ。あっちの家族が僕のことでお前さんに何か言ってくるなら、知らぬ存ぜぬを決めこみゃいい。」
「俺は示談をまとめることだけ考えてればいい、ってことか。ま、うまくやってくれ。」

 それで、先生と弁護士さんの最終確認は済んだらしく、弁護士さんは、カバンからPCをとりだすと何やら作業を始めた。

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