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海猫たちの小夜曲
第4章 冷たい海 ~海色のグラスと小麦色の少女③~
「誘われて合意のうえで、というなら、何故、行為の写真を撮って、望海さんを脅す必要があるのか、わたしには理解できませんね。」
「ちっ、違うんだ! 僕は、望海を脅してなんか……」
「わたしは望海さんの友人から相談を受けて、望海さんに録音機を渡していましてね。」
 先生は秀隆の弁解を遮って、あたしに渡していた録音機の再生を始めた。

 叔父が車内であたしにしていた、今日は孕ませるとか、妊娠したら秀隆と生でセックスしろとか、叔父のおぞましすぎる指示がはっきりと再生されていく。
 叔父は止めてくれと叫び出し、叔母は顔を覆って泣き崩れたが、先生は怯まない。
「今のは、今朝の車内の会話ですが、この録音機には、わたしが望海さんに渡してから、おおよそ3週間分の記録が残っています。ここで秀隆くんに関するものを再生してみますか? 君が、望海さんに言った、まともな人間とは思えない色々な言動を、ご両親の前で堂々と聞かせる度胸があれば、ですが。」
 3週間分の記録が残っているというのは先生のハッタリだったが、叔父の再生を聞かされて、秀隆は完全に恐慌状態になったようだった。

「やっ、止めてください!……受験で、親にプレッシャーをかけられて、イライラしてて……ほんの出来心なんです。ホントです!」
「君は5月の頭から今まで、2カ月も望海さんに虐待を加えておきながら、それをほんの出来心などと言うのですか。バカな言い訳をするのも大概にしなさい。まずは、脅迫に使った写真を出してもらいましょうか。」
 先生は、低姿勢になった秀隆からスマホを取り上げると、あたしに写真を確認させて、SDカードごと没収してしまった。

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