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淫戯日記・恵子 ~続けてもいいですか~
第7章 再会
 結局、恵子は座席の列でいうと三席め辺りまで押し込まれ、進行方向に対して後ろ向きに立った。
 恵子の左前はちょうど吊革の真下で、まだ若い小柄な女が立っている。恵子から見ても頭のてっぺんが見えるくらいの背の高さで、身体をこちらに向け俯いてスマホを見入っていた。吊革につかまらないのは、手を伸ばしても彼女にとって吊革はかなり高い位置に感じられるからだろう。その右隣に男性、恵子の右斜め前に男性、右斜め後ろにも男性、そして真後ろにも誰かがいる。彼ら全員が身体をこちら向きにして立っている…そう感じた。
 電車のロングシートの三席め辺り。恵子は進行方向とは逆向きに立っていた。
 電車はゆっくりと動き出す。その拍子にだれかが恵子の尻を触った。
 背後で恵子に接触してきた何者かに、極力反応しないでいる。すると、電車の動きに合わせるように男性のソレを押し当てる感触が尻に伝わってきた。様子を探るように最初はそっと。恵子は知らんぷりを決め込む。徐々に長く押し付けてくる。
 正直にこれは、何にも気持ちよくなどない。当然だ。固くなっていくソレの感触を興味を持って楽しむことも出来るのかもしれないが、どうしようが所詮は単なる押し付けだ。それはあくまでも、触ってみた相手が過剰に反応する女か否か、見極めるための男性の言い訳できるぎりぎりのタッチ、という事なのだろうと理解していた。少し待っていれば、手を使って女を感じさせようとするものなのかと。…ところが、その男の押し付けは、なおも続く。生暖かい熱が尻に伝わる。少し前に手で接触してきたそれと同じ男なのだろうが、いつまでも押し付けたままだ。とうとう手は伸びては来ない。そのまま最初の駅が近づいて来た。
 掲示板へのヒントを書かなさ過ぎたかな、と、少し期待していた自分を自嘲した。
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